産後クライシス——出産後に突然やってくる、夫婦のすれ違い。
「なんで私ばっかりこんなにつらいのに、夫は何もしてくれないの?」
イライラしたり、悲しくなったり、時には絶望的な気持ちになることもありますよね。
でも、そんな風に悩んでいるのはあなただけじゃありません。
この記事では、夫婦の産後クライシスの原因を探りながら、実際に試せる5つのステップをご紹介します。
「夫とどうやって話せばいいのかわからない…」、「どうしてこんなにうまくいかないの?」
そんな悩みを少しでも解決するヒントになれば嬉しいです。
大丈夫、産後クライシスは必ず乗り越えられますよ。

産後クライシスってなに?まずは原因を知ろう

出産を経て、待ち望んだ赤ちゃんとの新しい生活が始まったはずなのに、なぜか夫婦の関係がギクシャクする…。
それがいわゆる「産後クライシス」と呼ばれるものです。
まずは、この産後クライシスがどんなものかを知ることが、解決への第一歩です。
産後クライシスとは?
産後クライシスとは、出産後に夫婦の仲が急に悪くなったり、すれ違いが増えてしまう状態のこと。
「夫の一言にすぐイライラする」「ちょっとしたことでケンカになる」「もうこのままやっていけないかも…」
そんなふうに感じる人は多いんです。これを放置してしまうと、気づかないうちにお互いの心の距離がどんどん開いてしまうこともあります。
どうして起こる?産後クライシスの主な原因
産後クライシスの原因は一つではありません。
女性は出産という大仕事を終えたばかりで、体も心もボロボロ。赤ちゃんのお世話で寝不足が続くうえ、ホルモンバランスの変化や育児の不安も重なります。
一方、夫は「どう接していいのかわからない」「育児に自信がない」という不安を抱えがち。お互いにしんどいのに、それを上手に言葉にできず、すれ違ってしまうんです。
夫婦がすれ違うタイミングときっかけ
産後クライシスが起こるタイミングは、出産直後から数ヶ月後にかけてが多いです。
特に、赤ちゃんが生まれたばかりの時期は、ママは体調も整わないままフル稼働で赤ちゃんをお世話することになります。
その中で、夫のちょっとした無神経な言葉や態度が引き金になり、我慢していたものが一気に爆発することも。
こうしたタイミングやきっかけを知っておくと、「自分だけじゃないんだ」と少し心が軽くなるかもしれません。
どうして夫は何もしないの?夫の気持ちを知る

「なんで私ばっかり…」そう思ってしまうのは自然なこと。
でも、実は夫もいろんな気持ちを抱えていることがあるんです。
ここでは、夫の気持ちや立場を少し覗いてみましょう。
男性の育児観と意識のギャップ
多くの夫は「手伝わなきゃ」と思っているものの、「何をしたらいいのかわからない」という壁にぶつかりがちです。
さらに、「手伝う」という感覚自体がそもそもズレていることも。
ママにとっては育児は「手伝う」ではなく「やって当たり前」。
でも、夫は「協力してるつもり」で止まってしまうことが多いんです。
夫が感じている不安やプレッシャー
実は夫側も「ちゃんと育児できるかな」「仕事との両立はどうしよう」と不安を抱えていることがあります。
ただ、男性はそれを口に出すのが苦手な人が多いので、ママにはなかなか伝わってきません。
お互いに「わかってほしい」のに、うまく言葉にできない。そんなもどかしさが積もるんです。
夫にありがちな「わかってるつもり」の落とし穴
「大変なのはわかってるよ」と言う夫の言葉にイラッとしたことはありませんか?
それは、夫が「わかったつもり」で止まってしまうから。
本当に大変さを共有するためには、言葉だけじゃなく、具体的にどんなことが大変なのかを一緒に考えていくことが大事なんです。
まずは自分の気持ちを整理しよう

夫婦の気持ちがすれ違っているとき、まずは自分の気持ちに目を向けることが大切です。
自分が何にイライラして、何に悲しくなっているのか。言葉にしてみるだけでも、少しずつ整理がついてきます。
産後の心と体の変化を受け止める
出産は大仕事。心も体も回復途中なのに、すぐに育児が始まるから、気持ちがついていかないのは当然です。
「しんどいのは自分だけじゃない」と思うだけでも、少し気持ちが楽になることがあります。
自分のつらさを言葉にする大切さ
つらい気持ちを言葉にするのは、勇気がいるものです。
でも「私、今すごくしんどいんだ」と素直に言うことで、自分の気持ちに寄り添うことができます。
それを夫に話すかどうかは別として、まずは自分の本音を見つけることが大事です。
ひとりで頑張らないための工夫
「私がやらなきゃ」と思い詰めていませんか?
少しでも周りに頼れる部分を探してみるのも一つの手です。
家族や友達、行政のサポート…。
ちょっとした助けでも、心に余裕ができていきます。
夫婦で向き合うためにできること

お互いの気持ちを整理したら、次は夫婦で向き合うステップへ。
少しずつでも話し合うことで、産後クライシスを一緒に乗り越えられます。
伝え方を変えるだけで変わる
「なんでやってくれないの?」ではなく、「こうしてほしいな」とお願いする形にすると、相手も受け止めやすくなります。
言い方を変えるだけで、ケンカ腰にならずに済むことも多いです。
一緒にできる小さな習慣のアイデア
「おむつ替えを一緒にやる」とか、「お風呂はパパ担当」とか。小さな習慣を一緒に積み重ねることで、自然と役割分担ができていきます。
一度に完璧を求めず、「今日はこれだけお願い!」でもOKです。
お互いに優しくなるための心がけ
「ありがとう」「助かるよ」の一言を、お互いに忘れないようにすると気持ちが和らぎます。
産後クライシスは、ほんの小さな優しさの積み重ねで乗り越えられることが多いんです。
産後クライシスは乗り越えられる!まずは小さな一歩から
産後クライシスは、誰にでも起こりうる自然なすれ違いです。
「私ばっかり頑張ってる」「夫はわかってくれない」…そんな気持ちを抱えるのは当然のこと。
でも、お互いの気持ちを少しずつ伝え合いながら、歩み寄ることで、必ず道は開けます。
最初から完璧に解決しなくても大丈夫。
まずは「今の自分はどんな気持ちなんだろう?」「どんな助けがあったら楽になるだろう?」と、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
夫に「こうしてほしい」とお願いしてみるのも、小さな一歩です。
辛い気持ちにフタをしなくていいし、弱音を吐いていいんです。
産後クライシスは、乗り越えられます。
焦らず、一歩ずつ、一緒に進んでいきましょうね。